正距図法は南北遠ざかるほど誤差大

実際には地球は完全な球ではなく楕円球体となっているため、その食い違いは一層違ってくることになります。ちなみに、楕円という実態を考慮した場合、緯度1秒の長さも赤道上でおおよそ30.7m、緯度35度付近で30.8m、緯度90度地点でおおよそ31mと微妙に変化しています。

これは、曲面を平面に投影するという投影図法で描かれている地図ではその影響が出てくるのはやむを得ないと言えるでしょう。

またこのような事情が分かっていれば、地球全体を表した地図帳から地点間距離を測って実際の距離とするのはすれが大きいので避けたほうが良い、というような基本的な留意点も見えてくるでしょう。興味のある方は是非一度ご自分でも調べてみてください。