戦後の地図が大きく変わった理由

日本では第二次世界大戦後、地図が大きく変わったと言われています。その大きな理由の1つが、住居表示方式の制定によるものです。これは昭和37年に施行された法律ですが、それまで非常に大雑把に従来からの地名と地番で表示されていた住所が法律上明確な位置を示すものとなっており、戸籍でも利用される公的なものとなりました。
この法律が制定される以前は大雑把な地番しかその場所を示すものがなかったため、地図を頼りにその人を訪ねてもたどり着くことができないと言うことが多かったものです。郵便等はその配達に苦慮していたものですが、これが明確に表記されることにより、本人の居場所を特定することが容易になりました。これにより正確な地図を作ることができるようになり、様々な効果を上げるものとなっています。